前書き
今年は友人が本格的にIT業界を目指すらしく、手始めに基本情報技術者を目標としたようで、その友人とは家族ぐるみでの付き合いがあることから、IT業界で10年以上の経験があるわたくしが、その応援として定期的に勉強会をすることになりました。
IPAの資格は基本、応用と高度区分3つを取得している私にとって、基本情報の勉強を教えることなど容易だと考え、先日、第1回目の勉強会を実施して参りました! 基本情報の対策サイトは数あれど、教えている記録はあまりないのでは? という考えから、ブログに書いてみることにしました。
その友人の経験値は?
通信設備系の業務を2年程度経験があるようですが、実務以外にきちんと勉強をしたことがなく、IT資格へ本格的に挑戦するのは初めてのようです。 学生時代の専攻というわけでもなかったので、完全に独学ですね。
なぜ基本情報なのか?
友人本人の意思です。きちんと勉強をしたことが無いゆえに、 正々堂々とした土俵に上がりたいとのことです。
基本情報が実務で役立つかという意見もあると思いますが、わからないことを調べて理解するという行動に慣れることは、どのエンジニアにも必要な姿勢だと思います。
「自分が苦労したからあなたも苦労してね」というのが嫌いだからです。 皆がそういった姿勢だとダメだと思います。 初心者が入ってこれなくなる業界は衰退すると思います。
「自分が苦労したから、後輩には同じように教えてあげてね」 という組織が良いと思います。
とはいえ、あらゆるIT知識を身に着けるのは困難です。 完璧な理解ではなく、合格することで自信をつけさせることが目的の方針です。
どの教材使うのですか?
下記の2種です。 基本的に過去問重視で対策し、栢木先生の基本情報技術者教室で知識を補足する形です。 過去問はWebでも公開されていますが、紙の方が書き込めるので試験を意識しやすいです。
実際に教えてみてどうだったか
午後が受からずに悩むケースが多いはずなので、 午後問題の解説を試みるも、すんなりと説明できずカッコ悪い結果に。。
ちなみに、私が基本情報を取得したのは10年以上前です。
まだ800点満点の600点合格だった時代。2回は不合格となり、3回目の挑戦だったはずです。
スコアは下記でした。特に誇る感じでもないですね。
とはいえ、午後問題はこんなに難しかったかな?というのが第一印象。
例えばどんな問題で「うっ!」と思ったか
私が基本情報に不合格を食らっていた時期、下記のような問題に全く歯が立たなかったのです。
時を経て、改めて問題を読んでみると今ひとつ理解が捗らない状況。
新人時代に戻った気分にさせてもらいました。
私はネットワークのエンジニアです。
ならば、ネットワークの問題はどうか?
計算か・・・ あるプロトコルを使うべき理由だとか、そういうのは得意なのですが、 あまりこういった計算をすることがないので、 落ち着いて考えれば解けるのですが、すらすらと解説するには至りませんでした。 お恥ずかしい限りです。
応用情報以降は文章の解釈による部分が大きいので、 テクニック的なものもある程度レクチャーできるのですが・・・
では何を最初に説明したか
結局、試験対策として教えることができたのは下記です。
- 申込みを必ず行うべし(申し込み試験)
- 前日に夜遅くなるような予定を入れるべからず(起床試験)
- 過去問は積極的に説いて慣れるべし
- 午前対策は最低5回分くらいは暗記すべし
- 午前の複雑な数式の問題は理解しなくてよい
- 午後対策は1日に大問1つで良いから解いて、解説を読んで理解に務めること
- 受かるまで受けるべし
- プログラミング言語からは逃げられない、諦めて向き合うべし
次回に備えて
自分が過去に合格した試験を解説できないのは悔しかったので、解説をするために自分で改めて解きました! それなりに理解したつもりです! 第2回目はある程度解説できると信じて、近日中に開催予定です。
2020/2/2追記
幸か不幸か、2020年春の試験から午後の出題形式が変わるようですね。 完全に調査不足でした。 とはいえ、従来の対策がどこまで通用するのかといったところで、 レクチャーは続けようと思います。