今回は平成29年秋 午後 問6:サービスマネジメントの問題です。
レクチャーを実施するに至った経緯は下記を参照ください。 www.it-enjoy.com
はじめに
この記事は3月の頭に実施した内容であり、正式に試験が延期になったことと、 今般の社会情勢を考慮し、勉強会は当面自粛になっています。 私自身、基礎の復習になり、有意義に感じていたので残念です。
H29秋 午後 問6
設問1
難なく正解していました。 素直に表の数値とにらめっこして解けたようです。
設問2
空欄a
こちらも正解していました。 「240から250で10増えているから、次も+10して260!」という具合です。
空欄b
まず、人件費とPC費が表示されていないので、 前のページの条件から判断して表に書き込んでいました。 私が問題を解く際もそのようにしています。
結果的に正解していたのですが、なんとなくで答えたようで、 確実性のある解き方がわからないようでした。
割合を問う問題なので、各費用に対し、合計の何%なのかということを、 計算していけば、1つ1つの解答群が検証できると助言しておきました。
設問3
空欄c
「これって前の問題を間違えていたら、正解できないやつですかね?」 と聞かれました。そのとおりです。そういう問題もあるので注意が必要だと伝えました。
ちょうどよく予算である6300を1割増しした答えが解答群にあったので、 単純に1割増しの金額としてしまい不正解になりました。
利益の金額ではなくて、利益率であることが重要ですね。 このようなケースは、計算式が問題に書いてあることがほとんどなので、 良く読むことが大切です。
利益率は、提示価格から予算を引いた額を提示価格で割った値であり、100を乗じて%表示する
提示価格をXとすると、下記の計算で求めることができます。
X = 6300 + X * 0.1
0.9X = 6300
X = 6300 ÷ 0.9
X = 7000
空欄d
問題なく正解できていました。 その他経費の10%、人件費の5%削減をそれぞれ計算し、260が算出できます。 予算の何%に該当するかを計算すればOKです。
空欄e
これは空欄cを正解していないと、正確に答えを算出できませんが、
解答群があいまいなので、空欄cを「6930」と解釈した場合も正解することができます。
※本来は6930ではなく7000で計算するのが正しいです。
6930 * 0.9 = 6237(提示価格)
6300- 260 = 6040(予算)
提示価格の方が予算よりも大きいので、マイナスにはならないですね。 実際にこのやり方で正解できていました。
空欄f
こちらも空欄cの値に影響されるので、残念ながら不正解でした。 集中力が途切れ気味だったのも原因かもしれません。
このときの提示価格は6300なので、 ここから人件費と、その他経費の削減額を引いて、 サーバ費の増額分を加えれば予算が出ます。
6300(提示価格) - 450(人件費) - 110(その他経費) + 65(サーバ費) = 5805 (予算)
あとは利益と提示価格に対する割合(利益率)を計算すればOKです。
6300(提示価格) - 5805(予算) = 495(利益)
495(利益) ÷ 6300(提示価格) = 0.7857...% ≒ 7.9% (利益率)
IT技術とは直接関係なさそうですが、割合の計算はよく出題されるので、 理解しておいた方がよいですね。
ただ、このように解答群に偏りがある場合(「エ」と「オ」の値が近い)は、 どちらかが正解になっていることが多い気がします。 どうしてもわからない場合は、解答群の偏りから絞り込んでも良いかもしれません。
回答
設問1 「カ」
設問2 a: 「オ」b: 「エ」
設問3 c: 「エ」d: 「ア」e: 「ウ」 f: 「エ」