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xcvrAbsenの意味とは?

Nexusとshow interface statusについて

データセンタ内のコア設備で使われるCiscoNexusシリーズは、 NX-OSで稼働していれば通常のCatalystスイッチと似た感覚で操作・設定できます。

ただし、Catalystスイッチの経験がある方でも 「show interface status」を実行したときに見慣れない出力があると思います。 「xcvrAbsen」です。

# show interface status 
--------------------------------------------------------------------------------
Port           Name               Status    Vlan      Duplex  Speed   Type
--------------------------------------------------------------------------------
Eth1/1         --                 connected routed    full    1000    1000BaseT
Eth1/2         --                 xcvrAbsen routed    auto    auto    --

xcvrAbsen とは

「xcvrAbsen」はSFPが挿入されていない状態を意味します。

SFPというのは光ケーブル(LCコネクタ)ですとこんな形や

メタル(いわゆるLANケーブル)ですとこんな形です。

要は接続するケーブルによってコネクタの形が違うので、 機器本体としてはどちらにも対応できるように、 対応した部品経由で接続してください、ということです。

単語から意味が推測しにくい問題

知ってしまえばどうということはないのですが、 わかりにくいですよね。

ここからは想像も含みますが「xcvr」と「Absen」に分けて考えると理解しやすいと思います。 AbsenのAが大文字であることから、意味の分かれ目と推測できます。

箇所 意味(想像)
xcvr Transceiver と Receiver を合わせ、xcvr と略している
Absen absent の略で意味は不在

SFPは送信だけではなく受信も行うので、Transceiver だけでも Receiver だけでも表現が不適切と言われれば辻褄が合います。 公式にこのような由来の説明はないですが、合っているような気がしませんか?