光ケーブルを実務で扱うことも多くなってきていると思います。 メタルケーブル(普通のLANケーブル)なら、Cat5Eで手配しておけば、 大抵の場合は問題ないのですが、光ケーブルは少々複雑です。
私も全てを理解しているわけではないのですが、 実務に良く出てくるところを抜粋してメモがてら記事にしておきます。
コネクタ形状
LCコネクタとSCコネクタがあります。 細いのがLC、太いのがSCという理解で良いでしょう。 両端ともにLCコネクタのものを職場では「LCLC」と呼んでいます。 同様に片側がLCで片側がSCであるものを「LCSC」と呼んでいます。
一般にネットワーク機器同士を接続するのはLCコネクタなので、 両端ともにLCコネクタのケーブルが良く使われますが、 キャリアが設置していく回線終端装置などは、SCコネクタのものもあります。
いずれも突起が2か所あり、受信側を「RX」、送信側を「TX」と呼びます。 下記のように接続しないとリンクアップしないので注意です。
RX ------ TX TX ------ RX
ラック間配線などの際は確認がしにくいので、 とりあえずコネクタの左右を入れ替えてみることがおススメです。 また、懐中電灯を当てて、対向で光が見えるかを確認する手法もあります。
モード
シングルモードとマルチモードがあります。 私が実務で手配するのはマルチモード、OM3の光ケーブルが多いです。
エイム電子様の下記ページが非常に参考になります。 www.aim-ele.co.jp
SFP
ネットワーク機器側に光ケーブルを直接接続できる機器は少ないです。 SFPと呼ばれるモジュールを介して接続します。 10Gのマルチモード、OM3には、10GBase-SRに対応したものを準備します。
2芯、8芯
2芯というのは「RX」「TX」の1束のことです。 2芯ケーブル1本で、1本分の配線ができますので基本的には2芯を手配します。
8芯なら4本分の配線に使用できますが、片側のコネクタが1つなので、 ネットワーク機器同士を直接4本接続することはできません。 ラック間配線等を行う業者様専用ケーブルと言って良いでしょう。